産後も続く「マタニティーブルー」の原因と解消法
産後にみられるマタニティーブルーの原因
生まれてきた我が子は「かわいい〜」と涙して出産を喜んだことと思います。腕の中にいる我が子は可愛く眺めていたことでしょう。しかし、産院のガラス越しの並んだベットに寝ている赤ちゃんに対し、「泣きすぎ」「小さいわね」「大きくない」「うちの子の方がかわいい」など、皆さん思ったことを口にしていきます。何を耳にしても「我が子が一番、我が子がかわいい」と気にしないことです。だって我が子は、かけがえのない存在だからです。
> > ストレス
産前・産後は行動範囲や食べる物すべてに気を遣わなければいけないため、制限されるストレスを抱えてしまいます。また、産後は子育てのプレッシャーや睡眠不足などで産前以上にストレスがかかります。
> > ホルモンバランス
産後、お母さんの身体では子宮の収縮や生活サイクルの急激な変化が訪れます。そのため、ホルモンバランスが非常に不安定になり、言いようもない強い不安に襲われます。また、育児での慢性的な睡眠不足で自律神経が乱れ、体調不良を起こすこともあります。
乳児期のマタニティーブルーに要注意
家にこもりがちになる乳児期の子育ては、外との環境から離れてしまうため塞ぎ込みやすく、症状が悪化する危険があります。マタニティーブルーの症状が悪化すると、最愛の夫でさえも憎らしく思え、悩みを打ち明けることが出来なくなり、孤立し、心のよりどころがなくなってしまいます。
また、マタニティーブルーの悪化を放置すると「産後うつ」に移行してしまう恐れもあります。産後うつは病気と判断されるため、通院して治療することもあります。
話すことで不安を解消
マタニティーブルーになるのは、あなたが母親として甘いわけでも、また弱いわけでもありません。自分の子どもとはいえ、まだ意思の疎通がきちんと取れない赤ちゃんと四六時中一緒にいるわけですから、悩んでしまうのは当たり前です。
積もり積もった不安や悩みはあなたの弱さではなく、むしろ母親として子どもと向き合っている証なのです。
マタニティーブルーを解消するのに大事なのは、「育児のことを考えない時間を作り、心と身体の休養を取ること」と、「悩みを抱える自分を受け入れ、誰かに不安を話す」ことです。1人で抱え込んで自分を責めてしまわないよう、まずは悩みや不安、愚痴などをすべて吐き出してみましょう。そうすることで今までの不安や切迫感が晴れていくのを感じられるはずです。