時期で変わる「離婚危機」の原因
子育て期の夫婦に訪れる問題
結婚当初はラブラブでも、妊娠して子どもが生まれると甘い雰囲気から一転、妻は夫を冷静に見るようになります。収入面や育児の環境面にとても敏感になり、現状の不満や未来の不安から夫に対し攻撃的になることもあります。
また、子育てにより生活リズムが変わることのストレスや教育方針でのぶつかり合いも生まれます。夫婦相談が出来ず、夫関係が悪化することで夫の浮気や妻の産後うつといった問題が起きやすくなります。
壮年期の夫婦に訪れる問題
子育てが一段落し人生を見つめなおす時期に差しかかると、老後など自分たちの将来について考えるようになり、その考えの違いから夫婦問題が起きます。
この時期は経済的な面で不安がある家庭の離婚率が高く、また30代後半から40代前半は「人生をやり直すには今の年齢が最後のチャンス」と考える人が多く、新たな道を選ぶ人たちもいます。
生活をしていくうちに、お互いに認めあっていれば良いのですが、ちょっとした言葉や行動に苛立ちを感じ、夫婦の間に亀裂が入ってしまいます。しかし、昔を思い出してくださいね、大好きで幸せを感じていた頃を、ちょっとだけ視点を変えてみると許せることが見えてくるかもしれません。
夫婦喧嘩や無視をしている両親を見ている子どもたちは、心が傷ついています。それを毎日見ている子どもは、自分が悪いからだと必死に良い子を演じるケースもあります。側で見ている子どもを傷つけないでくださいね。
高齢期の夫婦に訪れる問題
20年以上連れ添った夫婦が高齢期になって別れる「熟年離婚」も増えていますが、この時期の離婚は妻から申し出る場合が圧倒的に多いです。今まで夫に養われていたために我慢を強いられていた妻が、収入源が年金に切り替わったことで夫と離れられるようになったり、定年退職で四六時中夫が家にいることのストレスで離婚に発展したりする場合が多くあります。
我慢しきれなくなって、定年まで黙って夫の言い分を聞いて過ごしていた妻が、待ってましたと定年を期に離婚届を夫に差し出し、妻はスッキリします。夫は今から夫婦で楽しく旅行にでも行こうと考えていたのに、何がなんだか全く理解に苦しみます。そうならないためにも、ストレスは溜め込まないのが一番です。